報道機関の世論調査と称するものをあまり信用しないわけ

 国民の財産である国有地を、戦前教育思想の学校経営者が、その学園の名誉校長を務めた教育方針を「感涙するほど」共鳴した首相夫人と、その背後にいる首相本人の影響力をちらつかせ、格安で売り払うように財務省に迫った事案は、さらに公文書改ざんを強制させられた公務員が自死するという悲劇が起こってしまい「法治国家」が聞いて、裸足で逃げ出す酷い事件が現在進行中です。

 そんな折、各報道機関が安倍政権の支持率を調査しています。

内閣支持率39%=不支持5か月ぶり逆転

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031600837&g=pol

時事通信が9~12日に実施した3月の世論調査で、安倍内閣の支持率は前月比9.4ポイント減の39.3%と急落した。不支持率は8.5ポイント増の40.4%だった。支持が3割台だったのも、不支持が支持を上回ったのも、昨年10月以来5カ月ぶり。学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書改ざん問題が政権への打撃となったとみられる。

内閣支持率を年代別に見ると、10~40代で支持が不支持より高い一方、50代以上では不支持が軒並み上回り、高齢層での「安倍離れ」が目立った。男女別では、男性が支持42.1%、不支持40.7%、女性は支持36.3%、不支持40.2%だった。
 ◇「信頼できない」急増
 内閣を支持する理由(複数回答)は多い順に「他に適当な人がいない」19.4%、「首相を信頼する」8.8%、「リーダーシップがある」8.3%。一方、支持しない理由は、「首相を信頼できない」が8.8ポイント増の25.2%と最多で、「期待が持てない」17.3%、「政策が駄目」14.1%などが続いた。

 

まあ、こんな状態でもいまだ39%も支持する人間がいるんだ、と呆れるばかりです。次に、その前のNHKの世論調査では。

NHK世論調査 内閣支持率44% 不支持38%

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/k10011361931000.html

NHKの世論調査によりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は、先月の調査より2ポイント下がって44%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は、4ポイント上がって38%でした。

(中略)

NHKは、今月9日から3日間、全国の18歳以上の男女を対象にコンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。

調査の対象となったのは2100人で、58%に当たる1208人から回答を得ました。

 

NHKは3/9で、時事通信が3/9~12に実施ということで、その間の騒動の流れから、支持率は後者の方が下がっています。
NHKは調査の対象数や有効回答数などを記載していて、まあ、真面目な記述となっています。

 

ところが杜撰を画に描いたような調査が次のこれです。

安倍内閣支持率、下落し48%…読売世論調査

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180311-OYT1T50085.html

読売新聞社が9~11日に実施した全国世論調査で、安倍内閣の支持率は48%となり、前回調査(2月10~11日)の54%から6ポイント下落した。昨年10月の衆院選後初めて5割を下回った。不支持は42%(前回36%)だった。

 

以上、読売の場合はこれが全ての記述です。

NHKみたいに「全国の18歳以上の男女を対象にコンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。」という調査方法を示すわけでもなくて支持率は支持率は48%となり、前回調査(2月10~11日)の54%から6ポイント下落した。」

 

なんだこれ?
しかも、他社よりも圧倒的に支持率が高い。
だから盛ってんじゃねえのか、とかやっぱりゴミウリだわ、と言われても仕方がないのですね。

かなり前の話ですが、民主党政権時代の2010年6月、読売新聞の世論調査で私はかなり脱力したことがありました。
以下でコピペいたします。

 

http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100618-OYT1T01313.htm?from=main3

読売新聞社早稲田大学が12〜13日に共同実施した面接方式の全国世論調査で、民主党に「期待している」と答えた人は63%となり、鳩山前内閣当時の前回調査(3月27〜28日実施)の46%から大幅に上昇した。

 民主に政権担当能力が「ある」との答えも60%(前回46%)に回復した。

 昨年衆院選での政権交代については「良かった」が73%に上った。自民党からの政権交代は依然として好意的に受け止められ、菅首相への交代を機に、民主への評価を再び高めたと言えそうだ。参院選後も民主中心の政権が続いてほしいと思う人は56%で、「そうは思わない」34%を上回った。

 ただ、民主に「失望している」は67%で、前回69%と同水準だった。鳩山前内閣の「失政」が影響したようだ。政権交代によって日本の政治は「良くなった」は47%だったが、「悪くなった」も34%となった。

 

この大文字赤色で示した、相反する質問内容の回答結果です。

 

「民主に期待している人が63%」

「失望している人が67%」

 

舐めてんのか、という数字ですね。
おまえらどんな質問の仕方やねん、と思いませんか?※

ですから私は、特にゴミウリの世論調査は全く信用していない、ということです。

 

追記:※例えば、民主党支持以外の人に聞いたところ「失望している67%」なら、まだわかるがそんな記述、表記もありませんね。だから杜撰だし、ふざけているし、信用ならない、というわけです。

 

どう見ても「私や私の妻の関与」は明らか。財務省に責任押し付けて終わり、で済まそうと思うなよ

this.kiji.is

これが出たのが3月11日。
その後、安倍晋三首相、麻生財務大臣も事実を認めたうえで、二度とこのようなことが無いように全力を挙げたい、と言う始末。

アンタらは当事者であり、最高責任者なんだから再発防止策は後任に任せて、さっさと退場してくれよ。そして頼りないけど司直の手に委ねて欲しい。
ところでここにきて自民党内からは財務省に全責任をおっかぶせて頬かむりをしようと、姑息な戦線を敷きだしまして。

財務省がこれをやってはおしまい…片山さつき

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180312-OYT1T50094.html

 

財務省がすべての責任、などとと矮小化に余念がありません。


ところが当の財務官僚は「親分の奥さん、部下は守る」なんて、任侠道まっしぐらで、反社ワールド全開。

財務官僚「親分の奥さん、部下は守る」改ざんの背景は
朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/ASL3D552CL3DULFA01C.html

「最強官庁」と呼ばれた財務省だが、森友学園との国有地取引をめぐり、公文書を改ざんする不正に手を染めていた。信頼を失墜する行為に、省内でも動揺が広がっている。国民の不信の目が霞が関全体、ひいては政権全体に広がるのは確実だ。

(中略

前代未聞の不祥事は、なぜ起きたのか。

 「安倍政権が追及されるのを一生懸命防いでいるという意識が強かったと思う。総理は親分。親分の奥さんが関わっていれば部下は守る」。ある財務官僚は、その背景に首相夫人への「忖度(そんたく)」があったとみる。実際、改ざん後の文書では、国会でたびたび追及された安倍晋三首相の妻昭恵氏の名前や、複数の政治家の名前が削られていた。

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ねえ。
これですから。

これが籠池との交渉の際、官僚に提出された写真かな?
どう見ても仲良さげだし、関与丸出しね。

てことで。

 

 

 

これだけ大見え切ってるわけだし、まさかこれもウソでした~てなことないよね?ええ加減にせえよぼけ。

生産性が低いのは企業が労働者を使い捨てにするという側面も大きいんじゃねえの

 

www.tokyo-np.co.jp

 有期雇用で働く人が、無期雇用への転換を求めることができる「無期転換ルール」が四月から本格的に始まるのを前に、企業から契約を打ち切られる「雇い止め」が多発している。労働組合などに突然職を失った人たちからの相談が相次いでおり、問題は深刻化している。 (木谷孝洋)

 「年末に突然、『次は更新しない』と言われた」

 「十二年間働いたのに、能力不足を理由に雇い止めになった」

 有期契約や派遣で働く人たちが加入する全国ユニオン(本部・東京)には昨年九~十二月、雇い止めに関する相談が三十二件寄せられ、前年同期の三倍に達した。連合にも昨年十二月、前年同期より十件近く多い百一件の相談があった。厚生労働省の調査でも増加しており、担当者は「四月に向け、さらに増える可能性がある」と話す。

 背景にある無期転換ルールは、有期雇用の労働者が通算五年を超えて契約を結ぶと、雇い主に無期雇用への転換を申し込める制度。企業側は拒否できない。雇用の安定化を目的に、二〇一二年に成立した改正労働契約法に盛り込まれた。

裁量労働制適用拡大や高プロも大問題だけど、非正規雇用者にとってはこちらも切実な問題です。

上記のように、この4月から有期雇用契約を無期へ転換することを求めることができるようになるわけですが、その改正労働契約法が施行される4月を前に契約を打ち切る「雇止め」が企業で横行しているそうです。

私の知人も某大手流通店舗に、派遣の形で6年以上勤めているのですが、この3月をもって契約打ち切りを宣告されたそうです。
派遣元の当初の言い分では、売り上げが芳しくないので、と当該店舗からの撤退を視野にという話をしていたそうですが、実は今後も店舗は存続するし、新規で派遣をも雇い入れることが判明したそうです。

企業の労務管理の方策として二つがありますが、経験も積み業務にも慣れた人材を解雇するのと、新たな人材を雇うリスクはどちらが大きいのかということです。後者の方がリスクが高いはずだと、私などは思うのですが企業のメンタリティは一介の労働者である当方には及びもつかないほどの、深淵なるものなのでしょうかね。

 

「低すぎる最低賃金」が日本の諸悪の根源だ | 国内経済 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

コストコの時給1500円に群がる人々を見れば一目瞭然でしょ。

2018/03/02 10:41

この記事は、日本国内の最低賃金の低さが、OECD加盟国の中で20位という労働生産性の低さとの相関性があると言っていて、私も大きく賛同しますが、もう一つ。こうして経験豊富な労働者を使い捨にする、こういうやり方にも大きな原因があるような気がして仕方がない。


ご存知のように、企業の通常メソッド以外に日常の仕事では手順や優先順位、それこそ本当の意味での個人の「裁量」で段取りを決めて、業務を遂行するという場面が多くなってきます。それと現場レベルでの慣れ、という面もないとは言えませんよね。

 無期雇用にして何が問題なのだろうか。
さらに、クーリングオフといって6か月間の契約空白を設ければそのルールが適用されない、という抜け道を使ってまで雇止めをする姑息さは理解不能ですわな。
有期雇用が期間の定めがない雇用になるというだけではないのかなあ、分からない。


結局のところ、企業側とすれば雇用の調整弁としていつまでもフリーハンドの姿勢を保っていたい、ということでしかないのでしょう。

 

女性専用車両のなにがどうした

headlines.yahoo.co.jp

上記にリンクしたような騒動があって、これ以降ネットでも女性専用車両を是か非か、と議論が沸騰しているようです。個人的には迷惑極まりない、としか思えないのだけども。
私は男で、自分のことを特段フェミニストだとも思わないが、女性が安心してラッシュ時の電車に乗れるんだしええやん、変なことを言う人がいるなあ、と言う感じ。

乗り込んだ連中の言い分としては、電鉄会社が勝手に設定した車両に男性が乗り込むことのどこがいけないのだ。そもそも任意であろう、法的拘束力もないし、同じ料金を支払っているにも拘わらず、それは男性に対する差別だ、そもそもラッシュ時の満員電車をなんとかしろだとか、痴漢対策として防犯カメラを設置しろだとか、あと男性専用車両を運行しろ、というのも散見される。

●ラッシュ時の混雑を緩和しろ

まず、電鉄会社だけではどうしようもない。
さらに連結車両を増やすにも駅のホームの長さに制限がある。
問題解消には社会全体が時差通勤に取り組むだとか、都会への一極集中を国や自治体が是正するだとか。そんなことって、一朝一夕で出来ないのは明白。

●痴漢対策に車内に防犯カメラを設置しろ

多少の抑止効果はあるかもしれないが、あれだけの満員車内ですべての部分をカメラでカバーするのはまず無理だし、仮に防犯カメラで痴漢行為を発見できたとしても、その後どうすんのかね、あのラッシュ時に。
それに、個人のプライバシーがー!という主張も当然発動しますし。

男性専用車両を運行しろ

これは少数意見のようです。これは唯一マシな主張ではありますね。
でも、おそらく女性専用車両は差別だという自分たちの意見の正当性を補完しようという意図を感じます。
男性専用車両の必要があるのだろうか。痴漢する男どもを隔離するという意味では有効かもしれないが、それだとそれでますます差別だー!と騒ぐ結果になんじゃないの?それに、そんな専用車両に男性がわざわざ好んで乗るのだろうか?そういう人も居るであろうことは想像に難くないけど。

個人的には、そんな専用車両に乗りたくありまへんな。

 

https://anond.hatelabo.jp/20180225105423

『せめて「差別ではあるよね」で合意できないのか』

上記のような匿名ブログがありまして。私も下記のようにコメントしました。

 

 

せめて「差別ではあるよね」で合意できないのか

なんで男側が差別されていると考えるのか、そこが俺には理解不能

2018/02/25 19:24

 

この匿名ブログの主は、「女性専用車両には 基本的に賛成しているが、これは差別であるという前提を共有できないなら、差別解消をするために強硬手段をとるのも正義だと見做さざるを得ない」という論旨です。
ちょっと筋の悪い、イエスバット法みたいな。

 

 女性専用車両男性差別なのか?

ま、同じではありませんわね。
でも、それは「区別」でしょう。それは言葉遊びなんかじゃなく、単に分けているのだと思う。差別と区別は似て非なるものです。
「差別」とは、あらゆる違いに対して一方の側がもう一方を低く見放し、不当に扱う行為だと認識しています。この問題で言えば、男性側が低く不当に扱われているのだろうか。女性専用車両があっても満員電車状態は同じだろうし、車内の環境はそう大きく変わることはない。


例えば障碍者用トイレの個室が大きく広く取ってあることを、健常者に対する差別だというのだろうか。車いすのまま入れるように、あれだけのスペースがあることは誰にでも判ります。

 

つまり「公平・平等」というものはそれぞれの違いを認め、そのうえでどう扱うのか、に係ってくるのではないのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

労働者が不利益被る裁量労働という働かせ方

twitter.com

私も上記のようにツイートしましたが、厚労省が提出したデータが誘導というか恣意的な設問で作成されていたようですが、ゴミウリや3Kといった政権御用マスコミが誘導する世論調査の質問みたいなものですね。それでも厚顔を画に描いたような安倍首相は答弁を撤回しただけで、官僚が提出したものを信じるしかないわけで、ボクは悪くないもんね、と居直っているようです。

 

コトバンクには次のように記載してあります。

裁量労働制(さいりょうろうどうせい)とは - コトバンク

実際に働いた時間でなく、あらかじめ決められた労働時間に基づいて残業代込みの賃金を払う制度。それ以上働いても追加の残業代は出ない。仕事の進め方や時間配分をある程度自分で決められる働き手に限って適用できる。研究開発職など専門性の高い仕事か、企業の中枢で企画・立案などの仕事に就く人が対象。

 「仕事の進め方や時間配分をある程度自分で決められる働き手に限って適用できる。」

 
「ある程度」という点がミソなんでしょうか。例えば生産現場で働く仕事ならば、何時から何時までという労務管理は容易ですが、研究や開発、編集、営業などという職種は時間管理が困難なうえ、成果が時間で推し量れないという難問が横たわっています。
しかし「今日はここまで」と就業時間を自分で自由に裁量を持って決められる労働者が、経営者以外何処にいるのかしらん。


おそらく企業側は「成果は出ないくせに、時間ばかりかかって残業代は膨らむ一方だし」という被害者意識の発露から、裁量労働制の拡大を目論んだのは明白です。それは第一次安倍内閣の時に「ホワイトカラーエグゼンプション」を計画し、とん挫した過去があるわけで、今回の「働かせ方改悪」はそのリベンジの如くこうして何度も何度も、手を変え名を変え法案を提出してくるわけで安倍晋三が言ってた「再チャレンジできる社会」には合致しているのですが、国民にとって迷惑極まりない。

 

裁量労働制の概要 |厚生労働省厚労省ホームページ)

今のところ適用業種は専門型が19業種と企画業務型となっています。

 

「業として他人の就業に介入して利益を得てはならない」という記述の、すでに空文化している労基法6条は削除しろよ、と思うのですが、ご記憶の向きもあろうかと思います。労働者派遣法が初めて制定された1986年当時、ポジティブリスト(この業種だけが派遣を受け入れられる)13業種だったものが その後改正され26業種に拡大。
挙句には1999年にはネガティブリスト(この業種だけが派遣禁止)7業種と、どんどんなし崩し拡大の一方。

 

このように派遣法が適用範囲を広げ、いまに至る非正規・正規の格差拡大や雇止めの問題を引き起こしている訳です。今回の裁量労働制がこのプロセスを踏まない、とだれが約束してくれるのでしょうか。
しかもこの裁量労働制は「定額働かせ放題」と揶揄されるように、みなし残業代を含んでおけば時間管理が容易ではない業種もサービス残業させ放題、となり得ます。なんと言っても、出退勤務時間のカード等を備えている事業所ばかりではないでしょうし。

さらに昨日にはとんでもないデータが厚労省の地下倉庫から出てきたと大騒ぎです。

https://mainichi.jp/articles/20180222/k00/00m/040/132000c

また、これまで厚労省が「ない」と説明していたデータの基となる調査票が、20日に厚労省本庁舎の地下倉庫から見つかったことも判明。野党の指摘を受けて調べたところ発見されたといい、問題発覚後の調査の甘さが浮かんだ。

(中略)

1週間の残業が「25時間30分」だったが、1カ月の残業は「10時間」だった

こんな加減乗除も無茶苦茶なデータを前提に作成した答弁をしておきながら法案の撤回をしないという、初めから結論ありき。
しかし、「ない」としていた書類が地下倉庫に「ありました」というオチは厚労省職員の内部告発なんでしょうか。
公益通報者保護法を適用して、守ってやってほしいもの(笑)

 

結局のところ、自民党政権はいつの時代であろうが、企業・財界向けの政策をすることで自らの政権の浮揚、延命を図ることしか存在理由はないのでしょうな。

 

 

野菜炒め

 

なるほど。

野菜炒めに肉を入れてほしくない、という人たちがいるみたいです。

自慢じゃないが生まれてこの方、肉が混入していない野菜炒めを食ったことがないわけでして。

 

じゃ、ってんで、クックパッドで検索しましたが、やはり豚肉などもレシピに入っているようです。「肉野菜炒め」と表記しているレシピもありました。

 

まあ、「野菜いため」なんだし、炒めるのは野菜だけにせんかい!というお怒りも尤もだとは思うのですが。

 

では。

 

焼きソバは、ソバだけを焼け!と。

他に一切なーんも入れてはならない!と。

 

炒飯は飯だけを炒めろ!!と。

茶わん蒸しは、茶わんだけを蒸しとけ!!!と。

石狩鍋は、石狩だけを鍋にぶち込め(チガウ)と。

そーゆーロジックになるわけで(ならへん、ならへん)。

 

お好み焼きは、お好みだけを焼け!!!!!、と(それは違うやろ)。

 

ま、

なに言ってんだか、と自分でも思います。

 

それだけの話です。

 

 

cookpad.com 

正月のなんだかんだ

明けましておめでとうございます。

拙ブログを今年もよろしくお願いします。

 

…と言いつつ、テメエがさっぱり更新しないくせに!という批判を遠くに聞きながら、明けて2018年も1月2日。
私が購読しているブログの皆さんは何をしておるんでしょう。まったく新しい記事が出てこんではないか。
それで、仕方が無いから自分で書くことにしました。

 

お正月と言えば親戚一同が実家などに集まって、年賀の挨拶をするのが習わしだったりしますね。それでも最近は核家族化が果てしなく進行してしまい、あまり見られない光景かとも思います。
それでもご近所を、そっと窓のカーテン越しに、アガサ・クリスティのミステリ小説のごとく覗いて見ますってえと、向かいの老夫婦のお宅にも、普段はめったに寄り付かない息子夫婦が子供を何人か連れて来ていたりします。

 


孫たちにとって、お年玉さえもらえば、もう用はないんだよ、という本音を隠しつつ爺ちゃん婆ちゃん!と、とびきりの笑顔で甘えます。ジイジとバアバ(この呼称はオラ嫌いだ)にとっては大変うれしい事ではあります。だけれども、特におばあちゃんにとっては、おせちの用意やら食事の支度に追われてしまい、それに追い打ちをかけるように長男の嫁が全く気が利かなくて。少しばかり手伝ったらどうなの?と口を突いて出そうになります。「来てうれしいけど、帰ってうれしい、のもあるのよね」と愚痴が出て参ります。

 

でも、嫁さんの方にも言い分があります。
お義母さん、私が台所に立つとそれは違う、とか言うし。どこに何があるのか分からないし、何かを片付けようとすると、そこじゃない、とすぐ怒ったように言うし、古い調理道具しかないし、…等などで、結局食べ終わったお皿やお茶碗を下げて洗うくらいなのですが、それをしても当たり前くらいにしか思われなくて。なんだか気を使ってばかりで損した気分が積もり積もって、旦那の実家に帰るのは勘弁してほしいのが本音。

 

…、というそんなそれぞれの思惑や感情が、お向かいさんの一戸建て平屋周辺をぐるぐると渦巻いているのが私の妄想なんかじゃなく、はっきりと見て取れます(笑)

 


私のガキの頃はと言いますと、親戚中をいとこ達と回りまして、お年玉回収に余念がありませんでした。我が家にも親の兄弟が多かったもので、よく集まった記憶があります。今から考えますと、お年玉もバカになりません。だから親たちはおとしだまを「預かっておくね、すぐ使うでしょ」と取り上げたりしたんでしょうな。


父は父で、正月をいいことに朝から飲んだくれて、訪れた義理の兄弟などに説教半分のグダグダたわごとを喚きます。おおむね自分がいかに仕事を一生懸命、家族のため頑張っているか、という辺りのことを力説するんですけれどね。

 

そして「うちに来たら遠慮すんな!」などと、どんどん酒を勧めておきながら、皆が帰った後には、私の母親と「あいつら、遠慮がなくていかんな」と理不尽な意見の交換をいたします。
なんじゃそれ、と心の中でツッコみながら、それでも正月はアノうるさい親父も機嫌が良いから楽だったなあ。

 

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やっぱりこういうのを買ってしまいますな。
本当に今は便利になったもんで鏡開きといっても、底のシールをはがすだけ。中から真空パックの小餅が出てきます。まあ、青カビやなんかがビッシリこびりついてて、それを「大丈夫」とか言いながら、母が包丁の背中でこそぎ落としたものを食べる(大丈夫じゃないやん)、ということが無くて、それはそれで今の時代は良くなったよな、と思います。

 

まあ、今では両親とも他界してしまいまして。
正月だからといってもだーれも訪ねてきません。
妻はさる大手スーパーに勤務しているもんだから、正月もへったくれもありません。私だけひとり酒、手酌酒、と演歌を聞きながら…じゃなくて、ゴンチチを古いステレオで聞きながら。
お向かいさんの様子を見て、つい、ノスタルジーに駆られて下らんことを書いてしまいました。