20日、首都圏で賃上げを求める私鉄労組がストをしたことで、利用者から料金返せ、などの怒号が飛んだそうです。
首都圏で交通スト 「料金返せ」「放送ぐらいしろ」:朝日新聞デジタル
首都圏の公共交通機関で20日、賃上げを求める運転士らのストライキがあり、始発から鉄道やバスの運休が相次いだ。東京都中野区の関東バスでは10年ぶりとなる24時間ストに突入。横浜市の相模鉄道、相鉄バスでも早朝の通勤客らに影響が出た。雨が降る中、足止めをくった利用客からは不満の声が上がった。
(中略)
午前10時前。JR三鷹駅のタクシー乗り場に、傘をさした50人近い行列ができた。バス停には「24時間ストライキ決行」と紙がはられ、警備会社の男性が利用者にスト決行の状況を説明していた。八王子市の会社員男性(38)は「迷惑。しかも雨だし。うちの会社ではこんなことしない」と憤った。取引先にバスで向かう予定だったが、約20分待ってタクシーに乗った。
まあ、雨だしね。なんて事してくれんだよ!というお怒りのお気持ちもごもっともだとは思うけれど。
しかも、この記事はストライキを実行した労組及び労働者に向かうように仕向けられている、と言えば穿ちすぎかね。
でも、その怒りは経営陣に向けるのが筋ってもんです。
なにしろ、賃上げ要求に無回答で結局、この事態を招いたのは紛れもなく経営陣でしょ。ストを実行しなけりゃ解決しなかったであろうことは、なによりその後、交渉が妥結したわけでして。
私は1970年代に近畿に住んでいましたが、大手私鉄労組が強くて毎年春になると、風物詩のように交通ゼネスト(懐かしい響きだわ)おこなわれたものです。会社に泊まり込んだり、マイカーで乗合したり、中には大型トラックの荷台に従業員を積み込んで「痛勤」させる今で言うブラックな企業もあったかと記憶しています。
「連合」なんていう「お手盛り労使協調労組」がニッポン最大の労働組織になりまして。おかげで今のブラック企業がはびこる風潮を作ったんではないか、と強く信じてやみませんが。会社が潰れりゃ元も子もないという大義名分が賃上げの声を抑制してきたのも事実でしょう。しかし、賃上げを時の政権が企業側に要請し、政府がそう言うならば、と応じる企業側が現れるパラドクスは「連合不在」というか。アンタら必要ないやんというか。
まあね、憲法28条をもっと知らしめることが必要かと。てか高校性くらいになれば授業するべきだと思うけれども。
その怒りは経営者に向けるべきです。 / “首都圏で交通スト 「料金返せ」「放送ぐらいしろ」:朝日新聞デジタル” http://t.co/V9NbGJ2RGv 他100コメント http://t.co/qGqIUWvfkt
— へんせいふう (@henseifuride) 2014, 3月 20
もっとストライキすればいいのにな。
それこそ経済が回ることになり、どこやらの極右政権が唱える賃金上昇でデフレからの脱却も容易くなるんだろうけど。