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家事ハラスメントってそんなことでしたっけ

竹信三恵子著 岩波新書

私たちの人生には、対価が払われる仕事以外に、日々の食事を用意し、子どもや高齢者をケアするといったもうひとつの労働、家事労働があります。この労働を、だれが、どのように分担するかは、その社会の働き方、福祉、産業に至るまで影響を及ぼします。海外では、社会の変化に見合った家事労働の新しい分担へ向け、すでにさまざまな政策がとられています。それなのに日本社会では、家事労働は無視され、時に蔑視され、これを担った人々は、十分に外で働けないため、経済力や発言力を奪われがちな状態が続いています。これが、「家事労働ハラスメント」です。

 パートの働き手やひとり親家庭など、実は意外に多くの人々が、この「家事ハラ」の被害にあっています。ところが、「女性が輝く」を叫ぶアベノミクスは、むしろ「家事ハラ」を強める方向に動いているようにさえ見えます。家事ハラにストップをかけること。それが日本社会の貧困と生きづらさを大きく変えて行くはずです。

家事労働という、それは性別にかかわらず、誰かが担わなければならない「無償労働アンペイドワーク)」
貧困や働き方や少子化という問題とも密接に関係している、と著者は語るのです。

 

ところが、夫が家事をした時に、妻から出されるダメだしを「家事ハラスメント」などというブログやネット記事が。

(1/3) 夫が受ける「妻からの家事ハラ」調査にネットで批判 「夫の家事は手伝いじゃない」「指導はハラスメントなのか」 : J-CASTニュース

 

いや、いや。
そんなことじゃないでしょう。いつのまにやら橋田壽賀子ドラマ風味付けというかゴミウリ「発言小町」みたいなのに矮小化するってなあ。

細かい問題で言えば夫婦間での家事の役割分担っていう話になるんだろうけど、それは犬も食わないなんとやら。
ウチも共働きです。
私も決して誇れる優良夫ではないと思いますが、お互いに相手を尊重して自分のやれることで相手の負担を軽くしてやれればという配慮、とゆーか。そんなものがあれば良いんじゃないの?と思いますがね。

 

なんにしろ、「家事ハラスメント」という竹信三恵子氏の問題提議した本来の趣旨とはかけ離れてんじゃありませんか、と愚考する次第です。