今も違憲状態だから今度の安保法制も違憲だとしてもどうでもいい、という暴論

安保法制問題に「どうでもいい」感が漂う理由 週刊プレイボーイ連載(205) | 橘玲 公式サイト

この先生の記事を読むと、は?と思うことが多い。
2度目の言及記事です。週プレも鈴木耕さんが編集長していた頃は良かったけどな。

 (引用ここから)

残念なのは、安保法制が違憲だとして、だったらどうするのかという議論がほとんどなされなかったことです。反対派のなかには例によって、「平和憲法戦争放棄と書いてあるから戦争は起こらない」という奇妙な言霊信仰を奉じるひとがたくさんいますが、責任ある政党はこうしたカルト宗教から訣別し、現実的な世界情勢のなかで日本の安全保障をどうするのか、具体的な政策を提案すべきでしょう。

 (引用ここまで)

という御説を開陳されている訳ですが、国の最高法規である憲法に反する法律など無効な訳ですから、対案もクソもなくそんなもの廃案にするしかありません。なに言ってんでしょうか。

(引用ここから)

すでに何度か書きましたが、憲法9条2項に「戦力を保持しない」とある以上、自衛隊も国内の米軍基地も違憲であることは疑いなく、それを「解釈改憲」でなんとかごまかしてきたのが日本の戦後70年です。この矛盾を直視したくないのだとしたら、個別自衛権の詭弁のうえに集団的自衛権の詭弁を重ねたとしても、べつにどうだっていい話でしょう。

 (引用ここまで)

 自衛隊や駐留米軍が違憲状態なのだから、集団的自衛権違憲もどうでもいい話でしょう、と暴論を吐く。
てことは。
もう、万引きしてんだから、これから銀行強盗してもいいだろ、みたいなのと同じ理屈ですわね。私自身も厳密に言えば自衛隊違憲だとは思う。けれども、だからと言って米軍の戦争と一体化して兵站を行うなどの行為を自衛隊が担うことはどうでもいい話ではない。

 

自衛隊は違憲か合憲か - 誰かの妄想・はてな版

(上記ブログ記事から)

まとめサイトでは自衛隊違憲ではないとする学者が相当数いる。
だからそんな意見(シャレじゃありません)はご都合主義ではないかという揶揄と共に、憲法学者なんて非論理的なのだからと、こんどの安保法制も違憲などと言うんじゃねえ、みたいな話が飛び交っていたようです。

それと自衛権を謳っている国連憲章51条は、そもそも国内の最高法規である日本国憲法が優先されるという説が尤もです。

 

安保法制問題に「どうでもいい」感が漂う理由 週刊プレイボーイ連載(205) | 橘玲 公式サイト

毒を食らわば皿まで喰っても一緒というクズ記事な。皿なんか食えるかよボケ。

2015/08/03 21:58

b.hatena.ne.jp