読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ブラック企業の求人をハローワークで門前払いにする制度の実効性は

社会生活 床屋政談・ニュース

1年間に2回以上、労基から是正指導されるなどの悪質な「ブラック企業」はハロワの求人を受け付けない、とする制度が来春から発足するそうです。これについて、1年間に1回までの是正指導ならOKかよ、という厳しいツッコミもあるなか。一歩前進という感じはしますけど。

 

ブラック企業の求人は門前払いに 来春からハローワーク:朝日新聞デジタル

 働き手を酷使する「ブラック企業」の求人は門前払いに――。厚生労働省は25日、法令違反を繰り返す企業からの求人をハローワークで受け付けなかったり、正しい就業情報を企業に提供させたりして、若者の採用後のトラブルを防ぐ新制度の詳細を決めた。来年3月から運用が始まる。

 新制度は、10月から順次施行されている青少年雇用促進法に基づく。ハローワークでの求人は原則、企業が出したものはすべて受け付けなければならなかった。だが新制度では「ブラック」な企業の求人は受理しないようになる。違法な長時間労働や残業代を払わないといった違反を1年間に2回以上、労働基準監督署から是正指導されるなどした企業が対象となる。

 企業が新卒者を募集する場合には、「過去3年間の採用者数と離職者数」「残業時間」「有給休暇の実績」といった情報を提供するよう法律で努力義務を課し、新卒者やハローワークなどから要求があった場合は情報提供を義務づける。民間の職業紹介事業者にも同様の対応を促す。

 

これだと、確かに労基から行政指導を受けなければ、めでたく「ブラック認定」されないと思われます。従ってザル法やん、という指摘も頷かせる。労基の窓口で給与明細や就業状況などの証拠書類を示しつつ監督官に認められて「では当該企業に指導を行いましょう」というのを年間に2回も行われなければ、その後もハロワでの求人受付を行われるというのでは画に描いた餅でしょうな。「努力義務」などと甘いことを言ってちゃ、制度を潜り抜けるのもブラック企業の得意とするところです。

 

 

労基の行政是正指導というのではなく、ハロワの窓口で求職者の情報から「ブラック認定」することで、そういう問題を解決できるのではないかと思う。ハロワでは失業者が失業認定を受けるために、働く意欲の無い人に給付はしませんよと、次の認定日までに2回以上の求職活動をしなければならない、というハードルを設けている。(例えば求人している企業に電話で問い合わせるなどの行為だと2回、或いは応募面接すると、1回でOKなどということ)私の経験上、電話をかけただけでも「え?求人なんかしてませんよ」などというふざけた会社や、求人票には「年齢不問」と書いてるくせに最初に「お歳は?」と訊いてくる会社だとか。そんなのは枚挙に暇がない。

 

そういう結果や、苦情などを求職者がハロワの窓口に申告することで、そういった声が多く集まる企業にはご退場願う、ということにしなけりゃ実効性に乏しい。企業としても、求人誌などに掲載すると有料になるが、無料で求人できるハロワは重宝するところなので、速やかにそういった規制の働く制度にするべきです。

 

上記のようなことを吐きながら、巻き上げた違法なカネとの両得を狙ってこっそり姑息にハロワで求人しているかもしれませんし。あと、ブラック企業大賞を受賞した企業は向こう3年間求人は受け付けないとか*1

 

なんか最後にハッピーなエントリではなくて申し訳ないけれど、今年の更新はこれにて最後です。閲覧して頂き感謝です。
来年もよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。

 

*1:となると、2015年度大賞のセブンイレブンは困ったことになりますw