https://twitter.com/henseifuride/status/1007185633394061312 先日、はてブ経由で以下のようなツイートをした。
自動車関係税がとんでもなく高いというご高説には同意するが、その前に消費税増税を反対はしないわけだ。輸出戻し税で潤っている大企業としては無理だろうね。あと、ガソリンのTAXオンTAXに関してはどうよ。 / “豊田…” https://t.co/TWEc7EFIh9 #ざけんなトヨタ
— へんせいふう (@henseifuride) June 11, 2018
すると、かなり上から目線のクソリプを送ってきた輩がいた。
ぶら下がっているツイート欄でも分かる通り以下のようなツイートだ。
失礼します。消費税の還付金は納税額の計算結果ですから、いくらもらおうがそれで儲かったりはしませんよ。 輸出企業は仕入れで下請けに支払った消費税分が戻ります。受け取ってプラスマイナスゼロですから、なにも潤ってなどいませんね。 正しい知識を持ちたいですね。
この御仁が言うのは輸出戻し税の益税などありえない、というだけで、テメエはなんの根拠も示さず、他人には輸出戻し税は利益になんかなっていない、根拠を示せ、などとぬかすわけです。
私もはじめは不毛な論議をしたくない、とあしらっていましたが、年甲斐もなくムカつきましてね(苦笑)
じゃあ、ってんで、以下のようにリプを送った。
素晴らしく空疎な頭の持ち主にお尋ねします(嘲)
— へんせいふう (@henseifuride) June 13, 2018
1、製造大企業が納入部品メーカーに対して部品代のコストを下げるように言わないのか(嘲)
2.、例えば自動車製造ラインはどのような生産システムなのか(嘲)
まず、2点の質問に的確に答えてね、それから相手してやります(嘲) https://t.co/bn1eOUCFsf
つまり第一点は、製造大手企業が下請け企業に対して、納入部品などの値下げ圧力を行使しないのか?という消費税の益税化の根本である点を質問している。
次の第二点は自動車などにおける、他品種少量生産ラインのシステムにおいて国内向け製品と、海外向け製品の生産はきちんと部品などを分けているのか、という問いだ。
私も自動車製造ラインで働いたことがあるが、海外向けと国内向けが混在して次々ラインを流れてくる。
そのなかできっちりと国内・海外と取り付ける部品と、分けては生産していない。納入された部品は海外仕様の部品などを除き、ほとんど国内向けと同じ部品を使って生産されている。そうでなきゃコストダウンなんて画に描いた餅である。
同一時に納入された部品(例えば取付ボルトのひと箱単位など)を使って生産すれば、国内向けの自動車は最終消費者が支払う。
一方、輸出する自動車は「輸出戻し税」で還付される。
こういうダブスタな事実が判っていないんだろう、この御仁は一切答えようとしない、というか答えられない。仮に答えれば、そこから反論してやろうと思っていたが、敵もサルもの(笑)
こいつは一応消費税の「仕入れ税額控除」だけは知っているようで、国内で生産、流通した製品やモノに消費税が積みあがっていくのを避けるための制度が「仕入れ税額控除」だ。だがご存知のように輸出する際には、相手国に消費税が無い。それを「輸出戻し税」で当該輸出企業に還付するという制度である。この制度の机上の理屈は合っている。
だが落とし穴があるのだ。
乾いた雑巾をも絞ると言われ食物連鎖の最上位にいる大企業が、部品1個を消費税込み(108円)で売りたい納入メーカーに対して「消費税込みで90円にしろ、できなきゃ取引しない」などという圧力を掛けないわけがない。
それに合意すると、本体84円、消費税6円の取引になる。
18円のコストダウンになり、消費税も2円少なくなる。
次に
消費税の納税義務者とはだれなのか?
商品を買う際に、俺は消費税を支払っているから消費者、つまり俺じゃないの?というのは間違いである。それは「担税」しているだけで、納税はしていないのだ。あくまで納税義務者は商品を販売した業者であり、お店である。
分かり易く書く。
・Aさんが八百屋さんで1個消費税込みで108円のリンゴを買った。
・八百屋さんは売上から8円の消費税を税務署に支払った。
・Aさんはそのリンゴを加工してアップルパイにした。そしてそれを輸出した。国内の消費税はかからない。
・すると、税務署は「輸出戻し税」としてAさんに8円を還付した。
簡単に言うとそういう制度だ。
つまり、これで言うとAさんは最初、消費税・8円を八百屋さんに支払ってはいるが、後で税務署から8円還付される訳だ。つまり100円でリンゴを購入していることと同じである。そのリソース8円は八百屋さんから、もっと言うとAさん自身から出ている。
ようするに、消費税を負担していないことと同意である。これ以降消費税は発生しないからこのまま。
輸出戻し税は「輸出補助金」と言われる所以である。
儲かってますな(笑)
別の件で、正社員を派遣社員に置きかえると企業は節税になる、という問題で以下の質問を送った。
https://twitter.com/henseifuride/status/1007185633394061312
次に派遣の方の話ね
1.派遣会社が派遣先企業に提供した労役の請求額の中に消費税は含まれるか否か
2.正社員の給与には消費税がかかるのか否か
これは派遣社員にするとその労役には消費税がかかり「仕入れ税額控除」が適用される。正社員が生産する商品より派遣が生産する商品が控除で節税になるという歴然とした事実である。その質問も都合が悪いから当然スルーだった(笑)
こういう消費税のカラクリを知ってか知らずか。
国内で積みあがった消費税は、輸出の段階で完全に除去されて納税額の計算結果、などと思考停止・認知の歪みの極北の輩が、粘着体質丸出しで絡んできやがってですね(苦笑)
まあ、おかげでブログ記事を1本書けたけれど。
ところで、ふと思ったんだけど俺に絡んできた御仁。
消費税の益税化は無いという旨のツイートばかりで、一切誰もフォローしていない。いったい何の目的で、「消費税」というキーワードをエゴサーチしてあちこちに絡んでいるんだろうか。
得になるのかしらん(笑)
てか、財務省の職員だったりしてね(笑)