「地震活動の領域が東へ拡大」・・・とすると

14日夜の地震、そして16日未明の地震で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。

 

こちら愛媛県でも16日未明の地震は、その揺れで目を覚ましました。報道では震度4だったとのことです。その後地震は東へ拡大したようです。

 

熊本と大分で地震相次ぐ 今後も激しい揺れ伴うおそれ | NHKニュース

大分県震源とする地震も相次いでいて、このうち午前7時11分ごろには、大分県中部地方震源とするマグニチュード5.3の地震が起き、大分県由布市震度5弱を観測しました。

地震が県や地方単位で起こらないのは当たり前の話です。
列島全体や、アジアプレートなどが対象になってくるわけでこの地震で別の断層が動くことも十分に考えられます。したがって次にどこの地方が震災に見舞われるか誰も予見できないのが現実です。

 

「中央構造線」の画像検索結果

熊本県大分県と結ぶ線のその東には中央構造線があります。さらにその先には…

 

 

フクイチ原発津波で全電源を喪失して冷却不能になり甚大な被害を出したということだが、電源喪失も原因ではあるだろうがその前に原発のあの複雑な配管類が地震によって破断しなかったのか、とかなり疑念を持っています。

(原子炉底部の配管)

まあ、こんなのが無数に炉心周りに張り巡らされてるんでしょうか。それらの何本かでも外れたり破断したりという事態が無いと言えるのでしょうか。神が創りたもうたわけではなく人間が作ったものですから、絶対にないとは言い切れまい。

それでもまだ異常はないので停止はせず、原発再稼働推進などと言う姿勢の安倍政権は常軌を逸しているとしか言えませんわね。

 

 

 

原発推進サンケイの腹黒い記事

安倍政権お手盛り御用新聞サンケイがこのような ↓ 記事を書いています。

【川内2号機再稼働】「人として最低限のルール守れ」 暴言に無許可テントの反原発派に住民「ノー」(1/3ページ) - 産経ニュース

 

引用文をコピペするのもアレだし要約しますと。鹿児島県川内原発の再稼働に反対する他府県から来たと思われるひとたちが、地元民に殴られたいのか、などと暴言を吐き、そのうえ無許可でテントを張ったりして居座る反原発派グループに対して憤りと恐怖を抱いているという記事です。

 

そのような暴言を吐き、恫喝するようなことは決して許されることではないと思いますし、一部のグループがそのようなことでは反原発は広く賛同されることはないだろう、という指摘もくやしい反面、まあ理解はできます。

 

けれども。


万が一、原発事故が起こった場合、被害を被るのは何も立地自治体だけではないわけで。福島原発クラスの過酷事故だと九州はもちろん、四国、中国地方までの広範囲に放射能被害が及ぶ可能性がある。地元は原発補助金で潤い、立派な公共施設や安定した職場、仕事に恵まれるかもしれんが、こちとらには何にもないのに、被害だけはきっちり受けるんだぜ。その時は利益を受けてた自治体で保障してくれんのか?再稼働を容認した首長や市議会を選挙で選んだのは紛れもなく地元住民だし。決して事故が起こらないというのならば、その保障のためにアンタら一筆書いてくれよ。


・・・・てなことも、再稼働反対の立場としては言いたくなりますわな。

 

上記に書いたように、こういう感情的な気分を引き起こさせ、ひいては市民間の対立を煽り、分断を図ろうという腹黒い感じの深謀遠慮がチラホラとしていて、原発推進安倍政府を擁護する立場のサンケイ新聞の「ひととして最低限のルールだ」などと正論()なオブラートに包む、姑息でいやらしさ溢れる吐き気しかしない記事。

 

 


Love me tender - RCサクセション - YouTube

 

 なにいってんだ ざけんじゃねえ

便所紙サンケイ新聞め。

 

 

【川内原発】無責任体制だけ担保して再稼働するわけだ。

九電鹿児島県川内原発を再稼働させました。免震重要棟もない原発がなんの審査基準に合致してるんだか。

www.asahi.com

(引用ここから)

 九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市、89万キロワット)が、11日に再稼働する。新規制基準下で初の再稼働で、約2年ぶりに「原発ゼロ」が終わる。安倍政権は再稼働に向けた環境づくりを進めてきたが、川内など個々の原発の再稼働判断については「責任は事業者」(菅義偉官房長官)として距離を置く姿勢をみせている。

 (中略)

 安倍晋三首相は10日の参院予算委員会で再稼働を進める責任を問われ、「安全神話に陥ることなく、事業者と規制当局が安全性を不断に追求していくことが大事だ」と電力会社や原子力規制委員会の責任を強調した。そのうえで「世界最高水準の新基準で認められた原発から再稼働していく」と述べた。

 今年7月に決めた2030年度の電源構成で、原発の割合を約2割とするなど、政権は再稼働の「地ならし」を着々と進めてきた。だが、再稼働への世論の反発は根強い。安全保障関連法案の審議などで支持率が低迷する政権にとって、再稼働問題で「国が前面に立つ」ことをかわしたいのが本音だ。菅長官も10日の記者会見で「稼働するかどうかは事業者の判断」などと繰り返した。

(引用ここまで)

 

まあなんと申しましょうか。
安倍晋三が「世界最高水準の新基準で認められた原発から再稼働していく」と言いながら、スカ官房長官は「稼働するかどうかは事業者の判断」とテメエらの責任は一切ありません、という姿勢。

 

九電さんよ、国策かなんか知らないけれど。
屋根に上ったは良いけども、梯子を外されてまっせ。俺が経営者なら【やっぱ再稼働止めますわ】、と炉心に制御棒を粛々と挿入しますけどね。

事業者の責任だ、つーことはです。福島みたいな過酷事故が起こったとしても一切、国費税金で被害対策だとかしないとでも言うのかい?こらまたすごいことですよ。

寄生委の田中俊一は「安全だと言うつもりはない」などとテメエの身に降りかかってくる(であろう)火の粉だけを規制していますわな。

 

 

 

 集団的無責任とはまさにその通りで。
「集団的」が好きな国じゃ。
責任の所在が曖昧になるからのう。
申しわけないけど、クソと言う言葉以外、適当な語句を知らないんで。
クソ国家と言っておきます。

 

自動車の方がリスクが高いという信仰が原発推進界隈では強く信じられているようだ。

原発推進派っていう連中の頭の中身ってのは、常人には信じがたい構造をしているようです。

和歌山県知事:高浜原発福井地裁決定「判断がおかしい」

毎日新聞

 福井地裁関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働を差し止めた仮処分決定について、和歌山県仁坂吉伸知事は20日、定例記者会見で「大飯も高浜も判断がおかしい」と疑問を呈した。

 仁坂知事は「生存権のリスクをゼロにしろと言うのなら(より死亡事故の確率が高い)自動車の差し止め請求ができてしまう。なぜ原発だけ絶対になるのか」と話し「原発のリスクをあんなに極大化するなら、別のリスクはもっとある。電気代がかさんで企業が倒れたら誰が責任をとってくれるのか」と述べた。

 

まず、こんなのを県知事にお持ちの和歌山県民の皆様に心からの同情をお寄せいたしますとともに、こんなの選んでんじゃねーよ、と申し上げたい。

生存権のリスクをゼロにしろと言うのなら(より死亡事故の確率が高い)自動車の差し止め請求ができてしまう。なぜ原発だけ絶対になるのか」と話し「原発のリスクをあんなに極大化するなら、別のリスクはもっとある。電気代がかさんで企業が倒れたら誰が責任をとってくれるのか」

【事故の確率】というキーワードだけを取り上げて、ならば、車や飛行機の方が原発よりはるかに危険だ!などとノタマウ悲しい御仁が後を絶たないのですね。
この県知事は【元経済産業省官僚。科学技術庁に出向して原発行政を担当していたこともある。】んだそうで、ならば頷ける発言内容なのですが官僚になったくらいだしいい大学を出てんでしょうに。
この発言が整合性を持って万人に同意して頂けると思ってるから、ぬかすんでしょうし。
ほんま、救いがたいです。

自動車事故の方が確率が高い・・・。
・・・ご無理ご尤も。

それは、避難民何十万人、事故処理に人が立ち入られない、その処理に何兆円、しかも何万年と時を経なければ完全に掌握しきれないなどと言う自動車事故があるのならば、仁坂知事閣下の仰る通りでございます。

まあ、推進派の連中はフクイチの原発過酷事故が起こった直後からこのような妄言を発しているようです。

池田信夫ブログ

 自動車のリスクを「年間5000人」と書くのなら、同じ基準で原発のリスクを比較しないと不公平だろう。日本の原発事故の死者は、これまでゼロである。2名の死者が出た東海村事故は核燃料加工施設だが、それを入れても年間0.04人。少なくとも「原発のリスクは自動車をはるかに上回る」とはいえない。
    

この記事が2011年3月31日ですから本当に直後から自動車の方が危険だ!と喚いていることになります。【あの】イケノブもこう言ってる訳ですからね。極右のバーさん、櫻井よしこもツイートしてるようですし。枚挙にイトマがないw

 
 
この和歌山県知事は4年を経た今頃になって、こんな手垢が付いた、しかも説得力もなんにもないものを押し入れの奥から引っ張り出して埃を払って、言い出す始末ですからね。
判決がおかしいと言うよりも、県知事閣下のアタマの方がダイジョブでしょうか。
 
追記:
言葉足らずで、言い訳になるのかもしれませんけれど。
ブコメでリスクは自動車の方が高い、みたいなコメント頂きました。
 
それは、リスクの確率は自動車の方が高いでしょう。あたり前です。
 
そんなことをいうならば、自動車の保有台数と日本全国にある原発の設置数を比較してから言ってくださいよ、てなことも言いたくなりますね。
確率の問題を云々したいわけではありませんよ。
 
ですから、そもそも比較する対象か?というのが言いたいわけです。筆者としては。
それを読み取って戴けませんか。

 

 

【川内原発再稼働】政府が完全にコントロールしているのはどうあっても原発を再稼働するという意思だ

 川内原発再稼働同意:「命の問題発生せず」鹿児島知事 - 毎日新聞

鹿児島県川内原発の再稼働をめぐって、立地県として初めて鹿児島県知事が再稼働の同意を示したそうだ。言うに事を欠いて「命の問題発生せず」などとノタマッタというから厚顔も甚だしいわけで。

「やむを得ない」。伊藤知事は7日、県議会が再稼働陳情を採択した後に記者会見を開き、自らも同意したことについてこの言葉を連発した。

 伊藤知事はこれまで、再稼働の必要性を訴えつつ「脱原発に向かって模索する」とも主張してきた。今回、再稼働に同意したことに、伊藤知事は「国民生活のレベルを守り、わが国の産業活動を維持する上で(原発は)重要な要素だ」と理解を求め、「わが国の当面の判断として原発を活用する以外に道がない。安全性がある程度約束されるのであれば、それがベターだ」として「やむを得ない」の理由を説明した。

一方、原発事故への不安については「福島であれだけの不幸な事故が起きた。安全神話が全部崩れたのは確かだ」との認識を示しながらも、原発事故後に設けられた国の新規制基準を高く評価。原子力規制委員会の指針や九電の評価を引用し、事故が起きても原発から5.5キロの放射線量は毎時5マイクロシーベルトだとした上で「避難の必要がない。普通に生活してもいい」と述べ、「もし福島みたいなことが起きても、もう命の問題なんか発生しない」と明言した。

『もし福島みたいなことが起きても、もう命の問題なんか発生しない』などという無責任極まりない戯言を言うのは政治家の習いだと言ってしまえばそれまでだが、原発過酷事故なんて自分が生きている間はもう起きるはずがないんだ、などという責任放棄脳天気クソジジイですな。

現に福島原発の事故が起きる前、2006年には安倍晋三など、全電源喪失は起こりえないとほざいていたのが現実に起こっている。それでもノウノウと首相でございます、と生きていられる国なのだから幸せなもの。

「全電源喪失は起こらない」と答弁していた当時の安倍総理大臣 - NAVER まとめ

吉井英勝議員「海外(スウェーデン)では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか」
安倍首相「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない」

吉井議員「冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか」
安倍首相そうならないよう万全の態勢を整えている

吉井議員「冷却に失敗し各燃料棒が焼損した(溶け落ちた)場合の想定をしているのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている

吉井議員「原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測を教えて欲しい」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている

吉井議員「総ての発電設備について、データ偽造が行われた期間と虚偽報告の経過を教えて欲しい」
安倍首相「調査、整理等の作業が膨大なものになることから答えることは困難」

吉井議員「これだけデータ偽造が繰り返されているのに、なぜ国はそうしたことを長期にわたって見逃してきたのか」
安倍首相「質問の意図が分からないので答えることが困難。とにかくそうならないよう万全の態勢を整えている

 「そうならないよう万全の態勢を整えている」と人を馬鹿にしきった態度でオウム返しに答弁する、2006年当時の安倍晋三に向かって、コノヤロどげんかしたろか、と今でもハラワタが煮えくり返ってきそうだ。
万全の体制が整っていたはずの福島原発で現実に事故が起きても「想定外」のひとことで、だれも責任を取らなくても良い。
それどころか、チャッカリ再度首相の座に就く国なんて世界広しといえどもニッポソ位なもんでしょうよ。

今回もそれと同じで「命の問題なんか発生しない」とシャーシャーとぬかすから。しかも「命の問題なんか」なんかとはなんか?

つまり、鹿児島県知事なんかは、命を軽視していると言わざるを得ない。呆れたことに再稼働はやむを得ない、と残念で仕方がないと言った風情を装うのがさらに腹立たしい。

 

このエントリーでは、そもそも原発規制委員会の田中俊一が火山学会を口を極めて批判したことをこき下ろしてやろうと思っていたが最後になってしまった。

 


規制委田中委員長が火山学会批判 審査基準見直し提言で - 47NEWS(よんななニュース)

そもそも原発推進派の田中俊一は、規制委委員長に就いた時、いかにも原発の規制に厳しく臨む、といった塩梅だったけれど。今ではエラソーな口調で「きわめて大変な自然現象が起こると言うなら、夜も寝ないで観測して、国民のために頑張ってもらわなくては困るんだよ」と今では「原発安全委員会」と呼称を変えてほしいほどの居直りぶり。

 

ならば、テメエら規制委が貯まる一方の核廃棄物の安全な処理法を夜も昼もなく働いて確立して見せろよ、と罵ってやりたい。