明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
明けて一週間以上、いまさらおめでとうもないもんだけど。
さて。
会社でのビジネスマナーなどを、小うるさく指南する本などがある。
3大タブー言葉とは、「了解しました」「なるほど」「参考になりました」です。
「きちん、としていることがトップやエグゼクティブに評価される」と云うわけで、感じ悪い3大言葉が上記だそうだ。
で、次のような使い方にしなさいと。
×了解しました → ○承知しました、かしこまりました
×なるほど → ○ためになります
×参考になりました → ○ぜひ使わせていただきます、ぜひそうさせていただきます
やかましい、と思う。
東証一部上場大企業の東京本社オフィスならどうか知らんが、顧客に接する訳ではあるまいし、地方の中小企業でカチョーに「かしこまりました」なんて言ってみてみ?お前舐めてんのか、とかえって叱責を食らう恐れがある。「ためになります。ぜひそうさせて頂きます」などと言われた方は、逆に「おめえ、それ嫌味かよ」と思うかもしれない。
新入社員が「なるほど、チョー判るわぁ、リョーカイリョーカイw」というならともかく。
そもそも。
「きちんとしてる」の「きちん」という語感が変だと思うのは私だけか。同義語の「ちゃんと」もそうだけど、なんや「きちん」て。おちょくっとんのか?と思う。
「几帳面」との表現から転じて、「きちん」となったという説があるようだが、転じることが既に「几帳面」ではない。
「きちんと」の反語である「だらしない」も江戸時代に庶民がいつのまにやら「不しだら」→「しだらない」から転じ「だらしない」に変化させたという説がある。だらしない - 語源由来辞典
こうして言葉というものは時代とともに変化していくものだから「なるほど、そうですね仰る通りですね」と言ってもなんら差し支えあるまい、と。
倒語というのだそうだが芸能人、特にジャズ方面で「素人」を「トーシロ」に転じさせたのに近い感じがする。
ズージャ観に行ってツェー万ゲーセン払ったよ、みたいな。
もっと言えば、みじかびのきゃぷりとればすぎちょびれすきかきすらのはっぱふみふみ、みたいな。
いったいなんの話やと、我ながら思う。
なんかエラソーにビジネスマナーはこうあるべきだ!とかの記事にムカついた、というただそれだけが動機ですけども。
そういや「すみません、正確に言っておきたいので」との口癖が主人公の菅野美穂主演ドラマがあったな。
グダグダと私の一年がこうして始まりますか。