「タックスヘイブン」富裕層のゴーホウ的節税・回避地が国内にもあったのか

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 建物の2階に「大多喜百貨店」の看板。入り口がわからず、1階の飲食店で尋ねると「鍵を預かっています」。案内されたアパートの一室には千円のサングラスやしゃもじが並ぶ。案内してくれた女性は「普段は誰もいません。専らネット通販の会社だそうです」という。

 「店」はなぜ人気か。

 例えば、給与年収1億円の男性が昨年、町に400万円をふるさと納税したとする。自己負担は2千円で、399万8千円は男性の所得税と住民税から減額される。町からは寄付額の7割、280万円分の金券が贈られ、2千円を引いた279万8千円分が「もうけ」になる。金券を資産に換えれば節税完了だ。

なんか、上記の画像が東京オリンピック裏金疑惑のコンサル業、シンガポールのアパートの入口とダブるんですけどw

 

ところで、ふるさと納税とは

 「納税」と聞いただけで出来れば最小限で済ませたいもので、そんなもん忌避しておりましたら、こんなことになってたんですな。知らんかったのでメモしました。

 

・寄付する自治体先は生まれ故郷でなくてよい

・自治体からの返礼がある

・寄付した額に応じて税金の還付、控除が受けられる

 

うーむ。 

冒頭の千葉県大多喜町では、そのふるさと納税の返礼で地域で使える「感謝券」なるものを発行していて、これが富裕層の「節税」にずいぶんと貢献しているとニュースが冒頭の記事。わたしなどの低所得層のルサンチマンを痛く刺激してくれてます。

 

 

新車が実質2千円 ふるさと納税、富裕層の節税策に:朝日新聞デジタル

タックスヘイブン・ボーソー半島。どう転んでも金持ちにだけ金が回っていく仕組み。

2016/05/16 13:46

 町の税収10億円を超える12億円の金券を発行してる、って。ペイできへんやんか。

 

取材や批判の声が出てきたからなのか、大多喜町では2016年3月から返礼の割合を7割から6割に減額し、1日の返礼限度額を6万円(何度でも寄付は可能)に規制。

 

しかし、町の特産品ならまだしも。
地元にとっては地場産業の雇用も守れて、そこからの税収も見込めるけどね。
いかにその地域でしか使えない金券だとしても、自動車やブランド高級品てなんだろか。さらに所得税の還付、翌年の住民税の控除とは…、舐めきっとるなぁ。

 

追記

 

この後、大多喜町では批判を考慮して金券の廃止を決定したのだそうです。ネット販売でもOKと言ったのは町の方だそうで、なんだか確信犯的な気が。

ふるさと納税の金券廃止 千葉・大多喜町、節税批判受け:朝日新聞デジタル