生まれて初めて胃カメラを飲んだ

会社の定期健康診断を受けてきた。
酒を飲むのは大好きだけど、今回、生まれて初めて胃カメラを飲むことにした。怖い病気なんかを恐れてのことでね、ええ。
いけませんか。

 

他人様はバリウムよりも胃カメラが良いよ、などと簡単げにのたまうので漠然とそんなものかな、という考えもあったのだが、やはり自分の体内をファイバースコープがのたくり回るのを想像するだけで、恐怖心は募るというもの。

 

さて、いよいよ自分の番が来た。胃カメラを飲む前に雰囲気にのまれてしまったがな、あんた。最初に喉に麻酔薬を注入する。
看護師が4分ほどそのままで飲み込まないで、と言うのだがその長いこと。そして4分後、溜まった唾液と共に吐き出す。他人様の話ではこんな描写なかったぞ、と思うのだが。さらに液体を注入されたうえ、飲み込むなというお達し。「器材の用意ができたらお呼びします。」
最初から用意しておけよ、と。
マウスをテープで固定されたり、横向きに寝ころべ、腰を若干後ろへ引け、腕はこっち側などとあれこれ指図される。

顔ははっきりと見なかったが、小太りの男性の医者が俺の口にファイバーを突っ込んでくる。


「ハイ、息をしないでね。気道が食道を邪魔しますからね」

「はいはい、息をしない」

「ああ、舌を押し上げない」

「ハイ。息をしないでね」
と、小うるさく指図する。

俺は数十秒間も真面目に息をせず我慢していた。
が、当然限界が来た。息をするよな。

 

「ハイ!息をしないで!だめだめ!」
と、何故か説教口調。

息をせんかったら、フツーに死ぬやん。

 

「はい、肩とお腹の力を抜いて」

「ハイ、息をしないで!」と、また説教口調。

俺は息も出来ず、喉も違和感とんでもなくて。
く、苦しい…。

 

するとそのあと。

「…と、言っても無理だからね、はい、ゆるーく、軽ーい感じで息をして」

 

「最初から言っておけ!この野郎!」
ここで俺の堪忍袋の緒は切れてしまった。
すぐにファイバーを口から引き抜き、その小太りの医者のみぞおちにしたたかに右足で膝蹴りを見舞った。そしてあっけに取られる看護師たちを押しのけて、診察室のドアを蹴破り、制止する警備員を振り切り、全速力で病院を後にしたのだった。

…と、そんなことを妄想しながら、涙とよだれを垂れ流しながら俺は無残に横たわってただけども。

「ハイ、十二指腸に良性のポリープ1ミリくらい2個」
「問題ありませんね。はい、ピロリ菌もなさそうですね」
「食道も写真撮っておきますね」

 

先生、先ほどは妄想とはいえ変なことを頭がよぎってしまい、スマンかった。でも、次の定期健康診断はやっぱりバリウムにしようかな。

 

 

 

 

 

会社に依存することで安心感を得る人

少し前、身内に不幸があり通夜・葬儀と3日間、親戚と葬祭式場で同室という機会があった。一日中時間を共にすることなんて滅多にないことなので、故人をしのぶ話ばかりでは間が持たない。お互いの近況なども会話の俎上に上がるのだが、驚いたのが妻の弟(義弟)の仕事ぶりだ。

 

話の前段として、その義弟の妻が「私が行ってるパート先、有給休暇がないんよ」と言うから「そりゃ、ブラック企業じゃないの」と私が言うと、驚いたような顔して「えー。だって、個人商店みたいなもんだし」と言う。株式会社ではあるが同族経営の小企業だそうだ。

 

私:いや、パートでもアルバイトでも勤務時間が一定以上ある場合は有給休暇は発生するよ。

 

義妹:えー、そうなん?でも、そんなこと会社に言えば、おれんようになるし。

 

私:なんだったら代わりに労基に告発してあげようか(笑)

 

義妹:いやいや、だったら、うちの旦那の会社なんかもっと酷いよ。毎日会社に行くんよ。

 

私:はあ、毎日?休みはどうしてんの?

 

義妹:とにかく毎日会社に出勤してるんよ。なんか、かんか言いながら。

 

義弟:いやぁ、仕事の段取りとか全部しないと心配でねえ(笑)休日は1~2時間程度ですぐ帰ってくるんやけど。店舗を見てくるだけでも安心する(笑)

 

私:それアカンやん、サービス残業やし。言っちゃ悪いけどメチャ社畜やなあ、ほんま。倒れるよ終いに、過労死レベルやんか。労基の査察が入ったら即、行政指導ものですよ。

 

 聞けば、ほとんど毎日会社に出向くそうだ。
義弟はある地方の中小スーパーの店舗の店長クラス。
スーパーなどの流通業は1年365日営業という形態が多い。人手不足というか、人件費削減ばかり追い求める企業のせいで、休日も応援に行ったりしているうちに、いつの間にかこうなってしまったそうだ。


社畜というよりも、完全なワーカホリックである。会社に行くことが常態化している完全な依存症であろう。私が何かをするという訳にもいかないし、本人もいまのところ健康だそうだ。
場所柄もあり、私もそれ以上は言及を避けた。

 

しかし、地方の中小企業ではこういった従業員の、労働者の権利に対する無知やしがらみ、忖度、忠誠心の上で社会が回っているようだ。


私は以前、派遣で働いていた時に派遣元の悪辣さに腹が据えかねて、組合を立ち上げたことがあるが、その時の周りの人々の雰囲気というか、地方の田舎社会にありがちな権利意識に疎く同調圧力が働き、周囲に流されてしまう、そういったパターンが多いと感じた。

 

なぜドイツ人は平気で長期休暇をとれるのか | ヨーロッパ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 ドイツは19世紀の産業化で、都市化がぐっと進むが、このとき「労働者」という階層ができた。それは時間を労働の単位としてみる感覚をつくる。労働者たちは周辺の村から都市へやってきたが、地縁血縁という前近代的なしがらみから離れることになり、人間の位置づけもそのものが「個人」という単位が強くなったといわれる。また、並行して「個人」という考え方を精緻化する哲学分野の「知」も政治・社会に大きく影響してきた。

 結果的に、ドイツでは「自分の人生は自分で構築する」という「自己決定」の人生観が広がったとみられる。これは同時に他者の自己決定を尊重すべきということだ。

 

情けないことに、これは地方だけの現象ではなく、ニッポン社会全体の課題でもあるようだ。

【阪神タイガース】監督の契約がまだあと3年あるんですってね

 

 ゴールデンウイークということはタイガース(なんでやねん)。
野球、阪神に興味がない方は読む価値はないと思いますがお付き合いして頂ければ幸いです。
シーズンが開幕して1か月、今シーズンの戦いぶりがなんとなく見えてきた、という辺りでしょう。前回のトラ記事で今年は生暖かく見守る所存、と書きましたが、さらに一段落として、冷たく突き放しながら見守る所存に改訂いたします(笑)

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さて、4/28からマツダスタジアムに乗り込んでカープとの三連戦。三連敗あるぞと思っていましたので初戦の敗戦はそんなものでしょう。先制点を奪ったあたりは、お?と思いましたが結局小野の4球連発、その後の鈴木セイヤ!とグラスラ一発。一時は追いつきましたがあえなく敗戦となりました。4/29は2-2の同点に追いついたのにファーストロサリオがファウルフライを落球した後、広島のバチスタにスタンドに放り込まれる、という手痛い失態で能見さん99勝ならずで2連敗。今日は広島に勝利したことがない岩貞が先発なので。まあその、なに、やっぱりなん?みたいな感じになるのでしょうか。


ま、そんな些末なことは横に置いといて。今日は阪神ベンチ・首脳陣についてぐちぐちとネガティブキャンペーンをはりたいと思いますので、ポジティブなトラファンはお読みにならない方が宜しいかと思います。

 

◆去年Aクラス2位 今年は守りの姿勢かい?

  話を少し戻します。金本監督が就任した2016年。超変革を旗印に攻撃的野球を標榜し、ランナーが出ればすぐバントなんて野球はしません、などと解説者時代に語っていた金本さん。1番ルーキーの高山、2番横田というフレッシュなコンビでファンを湧かせた。その年は4位でフィニッシュ。別にええねん優勝せんでも、というくらい私はその戦いぶりに大いに賛同したもんよ。

 

だいたいね、ファンにとってひいきのチームが優勝したからって、何の見返りがあるわけでもなし。85年の優勝も21年ぶりでエライ興奮したもんやけど、いざ優勝してしまえば「あれ?渇望していた優勝の味ってこんなもん?」みたいな。ええ、古からファンやってますとね、そんなもんですよ。だから絶対優勝を!とは思わないのがその辺のファンとの違いです。試合でワクワクさせてくれたらそれでいい、みたいなとこありますねん、私は。

 

ところが2017年から金本阪神の戦いぶりに暗雲が立ち込めて参りますわな。新人王を取った高山の2年目のジンクス、北條をショートに固定したものの打撃が振るわず2軍落ち。原口を無理やりファーストにコンバートしてモチベーション下げた挙句、1塁は中谷とのツープラトン、とか訳わからん選手起用。前日の試合で安打を打っても翌日の試合は控え、なんてことは日常茶飯事。そら調子も上がらん、っちゅうねん。
で、最終的に1位広島から10ゲームも離されたうえの2位だったけれど、球団売上が史上初の200億円とか?儲かったらそれでええねん、と球団が金本監督持ち上げまくりでね。

 

去年が2位だったからって、なにも今年もAクラスが保証されてるわけでもなし。4番の打てる外国人バッターがいれば、糸井・福留・鳥谷と、あとは抑えの投手陣が良いし何とかなると、思ってた能天気首脳陣?それが証拠にキャンプ終盤、金本監督が「ここ3年で最強のチームができた」と豪語してましたよね(笑)
オープン戦の最下位はまあ良しとして。開幕してからもベンチは見てるだけやろ、と素人でも感じるシーンの連続。盗塁やヒットエンドランなど足を使わず、ヒットが3本続かないと点が入らない打線。たまに作戦するときにゃ、次の打者が投手なのに1アウトから1割打者だからなのか、捕手梅野にバントさせる似非保守的な作戦 (ワシャ、似非保守は嫌いです)。


おそらく金本監督は「今年は優勝じゃぁ!!」と意気込んでるんでしょうね。それが彼の消極的な采配に繋がっているようです。ひいては金本監督自身が当初嫌っていた、手堅いだけの退屈な野球になってるような気がしてなりませんね。なんで打ち勝つ野球、今年の西武みたいな豪快な野球しないんだろうか。でも、金本さんなら「打つ選手がいないのでどうしようもない」などと言いかねませんがね(苦笑)。

 

◆いつまで現役時代のアニキしてんねん?

 金本さんはもともとガキ大将気質。広島の新井さんなんか若いころ無茶苦茶イジられてましたもんね。いまはどうでしょうか、実際に見たわけでもないし、まったく的を得ていないかもしれません。がしかし、そんな印象を抱いてしまうわけです。
調子がいい打者にはいいんですが、不味いプレーが原因で試合が敗戦した後などや、いったん調子を落とした選手には新聞紙上で敗軍の将が兵を語るし、こき下ろす。そして突き放す。そのうえ舌禍と言ってもいい「走る選手がいないから仕方がない」とか「打たないからどうしようもない」「やるのは選手」などの暴言を吐きまくるわけです。スポーツ欄を読んでいてもこっちがムカつくくらいにね。
で、金本監督自身はそれを何とも思っていない節があるのです。つまり、現役時代と同じように実績のある先輩選手だという意識。大先輩が辛辣な言葉や、皮肉を後輩に投げかけても「うるさい先輩やな、でも奢ってくれるからええか」という風に流せる部分もあるだろうけど、監督となった今、そんな意識じゃアカンやろ、と私は思います。今年のテーマ「執念」が「残念」になりまっせ。


 つまり、チームの監督は選手の起用法を一任されている訳です。個人事業主であるプロ野球選手は試合に出てなんぼ。しかも活躍して年棒が上がっていく。大袈裟に言えば、選手の生殺与奪を握ってるのが監督だと言っても過言ではないのです。そんな人が「あそこであんなプレーするとは、プロとして恥ずかしい」などと怒りに任せて新聞記者にコメントする。選手自身に対して後で叱責注意をするという配慮もなくてです。それが責任転嫁と批判される原因でもありますよね。日ハムの栗山監督などいつも「俺が悪い」ですけどね(ちょっと使い過ぎw)。

 

…となると、どうなるか。選手は失敗を恐れ、監督の顔色ばかりを窺うようになる。そんなもん一般企業でも一緒です。ありていに言えばパワハラ上司がベンチに座っているようなもの。
そりゃ溌溂とした守備のプレーや、失敗を恐れない思い切った打撃なんかできるはずがない、と思いますがね。選手の見極めも大事です。そして何より選手のモチベートを上げる環境や雰囲気作りに一番腐心するのがチームの監督だと思いますね。そうすりゃ選手はノリノリでプレーしますって。

 

◆学習しない謎の選手起用

 これはチーム事情や体調などいろんな要素が絡まり素人や部外者が云々できることではないかもしれませんが、昨年は鳥谷と同じくらいなら北條を使う、とショートのレギュラーに起用しましたよね。けれど北條もプレッシャーに押しつぶされたか極端な打撃不振に陥り(コーチが悪い、という批判展開はしません、だって素人がなにを言うかで終わりですから)2軍落ち、その後は大和、糸原とショートが固定できなかった。しかもFAで大和が流出という事態にまで発展。

 

そして今年になり当初はセカンドに大山か、ということでスタートしたけれど、打撃を生かすという意味でサードに固定しました。
去年GG賞に輝いた(私は評価しませんが)鳥谷をセカンドで起用。鳥谷という選手は個人的に好きではありませんが、これじゃモチベーション下がるやろな、と思いますわな。しかも年棒4億円の選手です。それをベンチに塩漬けにするんやから、原口を塩漬けにするくらい当たり前やし、簡単でしょうね。選手はチーム事情が優先で、上から言われる通りやるだけだ、と言われますが、私から言わせると、なんか個人の感情やら、やる気をそぐようなチーム編成にしかみえないわけです。

で、その監督お気に入りの大山が4/29現在で打率 .171と規定打席に到達しているバッターでセリーグ最下位の34位。そしてとうとう4/29の先発から外す事態になりました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180429-00193983-nksports-base

金本監督「気分転換」不振大山が今季初スタメン落ち

 試合前の時点で打率1割7分1厘、得点圏打率は0割7分7厘と不振。28日広島戦でも好機での凡退が目立っていた。金本監督は「彼には、そんなポジションを与えるものではないというのもあるし。気分転換というか、まあ、自分で追い詰められたところもあると思うしね」

「自分で追い詰められたところもある」←またこれや、みたいな。低打率でも使い続けたのはアンタやん、というか。ポジションは奪い取れ、競争だ!と言いながらこれでは他の選手がどう思うかしら。そりゃベンチのムードも悪くなるだろうし、大山本人も針の筵(ムシロ)だろうことは想像に難くないわけです。
結局、大山も去年の北條と同じ轍を踏みそうな勢いです(泣)

 

 ◆まとめ

 まあ、これからまだまだシーズンが長いので阪神の戦いがどうなるかわかりませんが、はじめに記したように、冷たく突き放しながら見守る所存ですので、万が一仮に阪神が優勝しようが(無いやろw)手のひらクルーして阪神凄いやった!!ウエーイ!なんてしませんからね。

言いたいことはまだまだ、山ほどあるんですが、今年はAクラス入りを望む、なんてことはせずに。今の首脳陣の契約が切れるまで、のんびりと冷ややかな目で応援していきます。

長文最後までお付き合いいただきありがとうございました。

まず最初に労働者の権利を教えておくれ

bunshun.jp

 

以下、今野晴貴氏の記事の概要を引用します。

 

 今回の事態が起きたのは、JR東京駅構内の自動販売機の補充を担当する、サントリー食品インターナショナルグループの自動販売機大手「ジャパンビバレッジ東京」に勤務する社員10数名が労働組合に加盟し、「順法闘争」を行ったためだった。法律に従い休憩を1時間分取得し、残業を全く行わずに仕事を切り上げるという戦術である。

 

 ごまかされた残業代未払い

同社の問題は複数あるが、その一つが残業代の未払いだ。同社では、昨年12月まで、自動販売機の飲料を運搬・補充する外回りの業務に対して、残業代を支払っていなかった。ひどい場合は、1日4時間以上ただ働きをさせられている労働者もいた。

(中略)

 この状況を打開しようとしたのが、今回のブラック企業ユニオンによる順法闘争だったというわけだ。実は、労働組合はある面では「特別の力」を持っているのである。

働き方改革」の限界と労働組合の意義

 簡単に説明すると、労働組合に入ることで、労働者は会社と「団体交渉」と「団体行動」を行うことができる。会社は団体交渉を申し込まれると、誠実に応じる義務があり、無視すると法律違反になってしまう。また、労働組合は、街頭宣伝やストライキなどの団体行動を合法的に行うことができ、刑事上の処罰や損害賠償請求からも免責される(つまり、正当な組合活動であれば、会社に迷惑をかけても損害賠償の対象にはならない)。

(後略)

 この記事は、労組が労働者の権利を単に行使しているに過ぎないという話です。このユニオンが順法闘争することの必然は広く知られていくべきもの。
ところで今回、私がこのブログで特に言いたいことは後段の太字ボールドの部分。

 

最初は誰もが知っているであろう、こんなことをなんで書くのかな、と思った。だけどちょっと待て、果たして「誰もが知っている事なのだろうか?」と、疑問に感じた。ひょっとして、今野氏もそういう思いから、労働組合としてのイロハのイを記したのかもしれない。団結権団体行動権、団体交渉権といった、労働三権憲法28条)のことを表しているのだが、このことを知らないで被雇用労働者をしているのは、つまり大袈裟に言えば免許を保有していないのに自動車を運転するようなものではないだろうか。

 

私は、ブコメツイッターで何度も書いているのだが、中学校で労働三権労働組合法の肝である第7条や労働基準法第1章くらいは授業をやるべきだと思う。くだらんパターナリズム価値観や、国を愛する心なんてものを押し付ける道徳なんかよりも多くの子供たちが労働者になる現実を踏まえれば、よほど役に立つと思う。

義務ばかりを声高に言う前に、労働者の権利を示して欲しいもの。
だって、容疑者を検挙する時には警察ですら権利を読み上げるだろう。

冗談はさておき。

おりしも今年もメーデーが近づいてきた。数年前からメーデーは政治的イデオロギーばかりをスローガンにする、などと労組を批判するネット記事を目にすることが何度かある。私もその批判に対し、辛辣な批判を返したものだが、ある意味、今の「連合」を中心としたお手盛り御用労組の運動が決して褒められるものでは無いこともまた事実。

企業内労組の限界は、当該の企業にさして大きな争議が持ち上がらない場合、すべからく御用組合化していくという欠点があるように感じます。地域独立ユニオンが広まることで「正社員クラブ」などと揶揄されず本当の意味での労働問題に取り組むことでブラック企業なども淘汰されていくものだと考えますが、どうでしょうか。

 

以下に労働組合法第7条を引用します。

 

第7条  
使用者は、次の各号に掲げる行為をしてはならない。
  1. 労働者が労働組合の組合員であること、労働組合に加入し、若しくはこれを結成しようとしたこと若しくは労働組合の正当な行為をしたことの故をもって、その労働者を解雇し、その他これに対して不利益な取扱いをすること又は労働者が労働組合に加入せず、若しくは労働組合から脱退することを雇用条件とすること。ただし、労働組合が特定の工場事業場に雇用される労働者の過半数を代表する場合において、その労働者がその労働組合の組合員であることを雇用条件とする労働協約を締結することを妨げるものではない。
  2. 使用者が雇用する労働者の代表者と団体交渉をすることを正当な理由がなくて拒むこと。
  3. 労働者が労働組合を結成し、若しくは運営することを支配し、若しくはこれに介入すること、又は労働組合の運営のための経費の支払につき経理上の援助を与えること。ただし、労働者が労働時間中に時間又は賃金を失うことなく使用者と協議し、又は交渉することを使用者が許すことを妨げるものではなく、かつ、厚生資金又は経済上の不幸若しくは災厄を防止し、若しくは救済するための支出に実際に用いられる福利その他の基金に対する使用者の寄附及び最小限の広さの事務所の供与を除くものとする。
  4. 労働者が労働委員会に対し使用者がこの条の規定に違反した旨の申立てをしたこと若しくは中央労働委員会に対し命令に対する再審査の申立てをしたこと又は労働委員会がこれらの申立てに係る調査若しくは審問をし、若しくは当事者に和解を勧め、労働争議の調整をする場合に労働者が証拠を提示し、若しくは発言をしたことを理由として、その労働者を解雇し、その他これに対して不利益な取扱いをすること。

 

 

 

現職自衛官幹部による政治家罵倒の件

www.asahi.com

憂慮すべき事態、などと悠長に構えていられない事案がありました。

 

 民進党の小西洋之参院議員が17日、現職自衛官を名乗る男性から「お前は国民の敵だ」と繰り返しののしられたと、参院外交防衛委員会で明らかにした。

中略

小西氏によると、16日午後9時ごろ、国会前の路上を歩いていた際、現職自衛官と名乗る男性から「お前は国民の敵だ」とののしられた。男性は、近くにいた複数の警察官が駆け付けた後も同様の発言を繰り返し、小西氏が防衛省に連絡すると告げても発言をやめなかったが、最終的には発言を撤回し、謝罪したという。

 下記は、はてなのブックマークコメントを引用させていただきます。
(私のブコメも入ってます)

 

「お前は国民の敵だ」現職自衛官が民進・小西氏に暴言か:朝日新聞デジタル

野党支持者は守るべき国民ではなく敵という考え方の自衛官がたくさんいるのだとしたらイヤだな

2018/04/17 13:07

「お前は国民の敵だ」現職自衛官が民進・小西氏に暴言か:朝日新聞デジタル

即座に処罰した上で、所管大臣も更迭されるレベルの不祥事。「文民統制」どころか、近い将来、民進党が政権に参加した場合はクーデターの懸念すら生ずるよ// 見直したら「幹部自衛官」だとさ。もう終わりすぎだろ…

2018/04/17 12:35

「お前は国民の敵だ」現職自衛官が民進・小西氏に暴言か:朝日新聞デジタル

事実なら、自衛官によるテロの可能性も今後考えないとまずい。

2018/04/17 13:19

「お前は国民の敵だ」現職自衛官が民進・小西氏に暴言か:朝日新聞デジタル

ネトウヨ自衛隊に入り込んでるし。/マジで恐ろしいね。こういう輩の暴発から軍事政権が始まるわけで。

2018/04/17 12:51

「お前は国民の敵だ」現職自衛官が民進・小西氏に暴言か:朝日新聞デジタル

ブコメで「言われても仕方がない。よくやった」みたいな擁護している連中がいるのを見て、こういう連中に政権が支持されているんだな、と思うとあまりにもカルト&危険思想すぎて気持ち悪くなった。

2018/04/17 16:24

「言われる方が悪い」「「当たり前」などと、右から擁護する本邦のこの今の空気が本当に気持ちが悪い。

 

これを貼り付けます。

 

ニーメラーの警句

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから

そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

【トンデモ財務省】不祥事が噴き上がるなか 社会保障費削減を提言する財務省の厚顔極まる


モリトモ問題では妻の安倍昭恵氏が名誉校長を務めた学園の開学に関しての土地取得での便宜供与疑惑。
「首相案件」であるカケ問題では夫の安倍晋三の親友である加計孝太郎氏経営の大学設置に今治市の所有する36億円もの土地をタダで譲渡する(その上に100億円以上の補助金付き)トンデモ。


よく考えると(考えなくてもそうだが)、この夫婦が行ってきた所業は国有地だとか、自治体所有の国民の財産である土地を格安、あるいは無償で自分たちの友人や思想信条に共鳴する人に分け与えるという、つまり不当な不動産ブローカーみたいなものです。

 

その権力者夫妻の便宜供与実践のために、各省庁・官僚を巻き込んで、都合の悪い文書の改ざん隠ぺい、嘘に嘘を重ね、とことん抜き差しならないところまで来ているのに、安倍総理は大阪での記者会見で「徹底的に調査して全容を明らかにし、うみを出し切って、皆さまの信頼を得るために立て直していきたい。そのために全力を尽くしていきたい」と、こう述べたと言いますから、フツーのまともな神経では太刀打ちできない。

自分がこの問題の根源である、という認識をどこか他人事として脳内で処理しているのか、あくまでテメエの正当性を主張するに至っては、カウンセリングを受けさせて、その自己欺瞞の檻から解放してあげなきゃいけないレベルではないか、とすら思ったりするのです。

 

前フリが長くなってしまった。

 

ともあれ

 

厚顔と傲慢をミキサーにかけてグツグツと三日三晩煮込んだような、どろどろ状態の醜悪にして腐臭(そういや、アソタロ大臣が、踏襲をフシュウと言ったのでそれを踏襲してんでしょうねw)を放つ財務省は「胸触っていい?手縛っていい?」などと、その上にセクハラ・どスケベ事務次官をトッピングしている証左として、国民生活に直結する社会保障の削減提案をしてやがるわけです。

 

https://this.kiji.is/356793390278542433

財務省は11日に開いた財政制度等審議会の分科会で、社会保障の改革案を提示した。地域の実情に応じて都道府県がそれぞれ医療費を引き下げることや、厚生年金の支給を始める年齢を68歳に引き上げることが柱。高齢化によって財政支出が膨らむのを抑制する狙い。政府が6月に策定する新たな財政健全化計画に盛り込みたい考えだ。

厚生年金の支給開始年齢は、2025年にかけて60歳から65歳へと段階的に引き上げられている。財務省は、欧米の主要国が67、68歳としている現状を踏まえ、日本でも68歳まで一段と引き上げることを提案した。

 年金は支給年齢を68歳まで引き上げる、などとぬかし。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180411/k10011399291000.html

軽いかぜは患者の自己負担上乗せ 医療費など抑制へ提案

先進国で最悪の水準の日本の財政を立て直すため、財務省は、医療費や介護費の膨張を抑える制度の見直し案をまとめました。軽いかぜなどで診察を受ける場合は、患者の自己負担を上乗せするよう提案しています。

見直し案は、11日開かれた財務省の審議会で示されました。

このうち医療の分野では、患者が病院などの窓口で支払う自己負担について、軽いかぜなど少額の外来受診の場合は、負担を上乗せするよう提案しました。

軽い風邪などは患者の自己負担を引き上げる、などと喚き散らすのです。


先進国で最悪の水準の日本の財政を立て直すためと言いますから、この権力者が行政とつるんで悪行三昧の国が先進国だとは、へそが茶を沸かして水分が蒸発するくらいはらわたが煮えくり返る。
不祥事が噴き上がっている今のこの時点でオメエらは少しばかり大人しくしておくという、殊勝な心掛けは持ち合わせていないのか。

 

こんな行政府を未だに支持したり擁護する神経はその担ぐお神輿である安倍晋三の認知と相似形で歪んでいるとしか思えませんわな。

 

タイガース話・対読売三連戦 雑感みたいな

 

 

www.sanspo.com

 プロ野球の2018年シーズンが開幕いたしました。
そこで久しぶりですがタイガース話などを少しばかり。

 

開幕は読売との三連戦。
第一戦は菅野ーメッセンジャーという両エースの対決。
私など90%の確率で負けを覚悟していましたが、あにはからんや
なんとなんと、菅野から先発野手全員安打のおまけ付きの(5-1)の勝利ですわ。


こんなん嘘やろ、と思っていたところ、第二戦では金本監督自身も認める先発藤浪を引っ張りすぎてしまい、継投ミスともいえる内容で(4-8)のダブルスコアで敗戦となりました。私など屈折したファンとしてはそれが妙な安心感となり、さあ、いざ第三戦。

 

2点リードで迎えた4回の裏に、好投タイガース秋山から読売のプロスペクト岡本の逆転3ランでひっくり返され、そのまま(2-3)の敗戦となりました。
私はTV観戦も出来なかったのですが、岡本の本塁打が出る前にセンターの高山のまずい守備がその伏線となり、指揮官(大嫌いな呼称や)は怒り心頭だったようです。

 

力負け、ではなかった。悔やまれたのはロサリオの一発で2点リードに広げた直後の四回裏。高山の守備だ。無死一塁からゲレーロの中堅左を襲った鋭いライナーに追い付き、グラブを差し出したまでは良かったが…捕球できずにまさかの落球。1死一塁となるはずが無死二、三塁となり、1死を挟んで岡本に逆転3ランを浴びた。 「自分の範囲ですからね、やっぱりもう…何年…去年もおととしもノーバウンドでね、何回落としたかという。自分の範囲のノーバウンドは捕らないと、責任を持って。ピッチャーがかわいそう」

 

細かいニュアンスまでは不明だし、高山だけを指弾していないのかもしれませんが、けれどもマスメディアに対して、怒りに任せてこういう物言いをするのは如何なものか、と思う。

ついさっき起こったばかりのプレーで、今日の敗戦の責めを自覚しているであろう選手にとっては、 非常にセンシティブだし辛いばかりです。何も高山を擁護するつもりはないけれど、監督がメディアに感情のまま語るというのがおかしい、と思う。

この人はリップサービスという面が強いのだろうが、マスコミに対して余計なことを言いすぎるきらいがある、と前から思っていました。


以下は昨年、原口が捕手に再挑戦した時の記事です。

 

 

金本監督はキャンプ後も「まあ、どうしてもやりたいって言うからね。そういう自分の生きる道を考えてきたけど、『まあ、チャレンジするならチャレンジしなさいということで』と静観の構えを崩さなかった。

 

 そもそも、2017年の開幕前、ファーストを予定していた新外国人のキャンベルが手首の腱鞘炎にかかりそれも叶わず。
白羽の矢を立てた、打撃に期待できる原口をファーストにコンバートしたのは、オメエじゃねえかよ!!、とつい言葉も荒くなるくらい、むかっ腹が立つ。
なに俺関係ないし、みたいなこと抜かしてんねん、レベルの物言い。

 

まあね、原口自身も5月ごろからファーストを中谷と競わせる、とぬかす段階で「チーム事情が許すようになれば僕は捕手に戻ります!」と言質を取っておけば、こんなひどい扱いを受けなくても済んだのかもしれませんが、彼もまだ若くて実績にも乏しいし、監督に見出してもらった恩義、みたいなものもあるでしょうから仕方がないですけれど。

以降、私としてはこの監督さんは信頼できない、と思うようになりました。

 

ですから、今回の高山の一件でも、怒りをぐっと抑えて翌日に高山を個人的に呼び出して注意喚起をするべきで、これから再度あった場合はそれなりの対応するぞ、と示唆するのもプロの厳しさではないのか、と思う次第です。こんなのは、リーダーとして当然の度量ではないのか、とも思うけれど。選手には厳しい競争を課しているくせに、自分は指導者としての素養も勉強していないのかよ、と。

まあ、私としては今回の対読売三連戦、おおむね予想通りの1勝2敗でして。想定内ということですから良いんですがね。


2018年シーズンはチームとして勝っては嬉しいけれども、あまり勝利を重ねてしまい。「アカン優勝してまう」で、金本監督の長期政権が続くのは、どこか嫌だなぁ、と思う今日この頃でして。
基本、今年のタイガースは生暖かく見守る所存です。

 

(追記)
野球の技術的なことはプロに対して言うことはないけども、こと人間としての在り方みたいなものはプロ野球選手だろうが関係ない。
チームマネジメントや選手のモチベートの上げ方など、この監督はできない(と断言する)
だって、もう三年目です。

 

埋もれている選手の発掘は上手いし、見る目はある(特に投手)とは思うが、スラッガーだったくせに、肝心のバッターの育成が下手で困ったもの。

 

良い時は持ち上げるだけ持ち上げて、調子を落とせば歯牙にもかけない。

いくら競争の激しいプロ世界と言えども、まるでおもちゃに飽きたがごとく、とっかえひっかえするようにしか見えまへんな。